2007年10月04日

頭 痛

頭痛のメカニズム
脳実質には痛覚レセプタは存在しないといわれている。頭痛が起こるのは頭蓋内外の痛覚レセプタの刺激によるものであると考えられている。具体的には、頭蓋内外の動静脈の拡張と牽引、脳脊髄神経、頭蓋内外組織の組織の炎症と牽引、頭頸部の筋の収縮などがあげられる。

頭痛の分類
原因のない機能性(一次性)頭痛と原因のある器質性(二次性)頭痛に分けることができる。機能性頭痛(本によっては慢性頭痛)は片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛の3つが知られている。これらを診断するときは問診と身体所見で決める。画像診断は他の器質性頭痛の除外のために行われている。器質性頭痛は頭蓋内、頭蓋外で分けることができる。頭蓋内では神経頭蓋(頭蓋骨)と顔面頭蓋に分けることができる。頭蓋外に関しては三叉神経と大後頭神経の支配領域に分けることができる。顔面(眼、耳、鼻、口)の疾患は関連痛として頭痛をおこすので注意が必要である。また、高血圧、薬剤性など全身性のものなどでも頭痛がおこる。

危険な頭痛
見逃してはならない頭痛をおこす疾患が知られている。それは脳血管障害、脳内感染症、脳腫瘍、緑内障、巨細胞性動脈炎(かつての側頭動脈炎)があげられる。緑内障と巨細胞性動脈炎は死には至らないが失明するので確実に除外するのが大切である。問診上の危険な兆候としては突発性、過去にないような頭痛、同時に存在する感染症、意識障害、激しい運動とともにおこる頭痛、後頭部や両肩に放散する頭痛(これは髄膜刺激症状と考える)などがあげられる。危険な身体所見としてはバイタルサインとしてはCushing現象があげられる。これは頭蓋内に占拠性病変があるときに起こる兆候であり頭痛によって高血圧にもかかわらず徐脈になる(似た兆候としては腸チフスの比較的徐脈がある)。他には項部硬直、全身状態が悪いこと、神経学的異常所見、意識障害、乳頭浮腫があげられる。
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